金国民(CITIZEN・KING)

この映画は香港映画祭で見た映画。たぶん他では上映されないだろうなー。
自主映画の粋を超えていないもんなー。

映画の題名こそが主人公の名「CITIZEN・KING」。この主人公を演じるのはTBV(香港のTV局所属)の俳優李思捷。そして兼(共同)監督でもあるのだ。
私は、彼のちょっと芝居がかった、そして自然な演技がTBVの中では異色だと思っていて、気になっていた人物。主役を張っているのは見たことがないし、かといって性格俳優と呼ばれるほどなくてはならない脇役という訳でもない。そんな彼が映画を作るってことに、ちょっと興味があった。

他にも見たい映画はいっぱいあったのだが、なんせ映画祭の後半は日本に居るので、前半のみに絞った。その映画の中にたまたま彼の名前を見つけたからつい買ってしまったチケット。

なんと当日は出演者、製作者ということで彼も会場で舞台挨拶に来ていた。(ついでにあの劉家輝師父も)
この李思捷は、挨拶が終わり映画が始まるとなんと、つかつかと私の席までやって来たのである..。
なーんてことはない、私の席の真後ろは彼の為に空けてあったらしい席で、そこに着席しただけだったのだけど。
でも、映画の主人公の前の席に座って、その映画を見るなーんてこと、一生にそうあったもんじゃない。っていうか、ふつう無いですよねー。いい体験しました。
もう、心地悪いというか、つまらなくて寝てしまったらどうしようと思えば思うほど急に睡魔が襲ってきたり…。

映画は、売れない映画俳優である金国民が、急に所属会社に解雇されてしまうところから始まり。この映画馬鹿の男、映画のことしか頭に無いこの男。自分の才能を信じて悶々と夢に向かって暮らしている。自作でいい映像を撮るためには、手段を選ばない。強盗の真似事をして見たり、見知らぬ人に突然プロポーズしてみるとか、常にカメラを回して暮らしているような男。この男がハリウッドのプロデューサーと名乗る西洋人に出会ってからというもの、彼の夢に対する思い入れはますますエスカレートして空回り、四面楚歌に陥っていく…。


この映画で思ったこと。この李思捷は映画がほんとに好きで俳優やってるんだなー。この金国民はひょっとしたら、ほんとうの彼の中に存在するキャラクターなのではないか。
それとも、星の数ほどいる無名の俳優さんの夢を代弁しているのか。。。
でないと、こんなストーリー思い浮かばない。
正直私が嫌いな「男のロマン」「男の妄想」を描いてあって、はっきり言って好きではなかったけど。
(でも、私の好きな例のあの方も、こんな思いで名前の知れるようになる最近まで、悶々と夢に向かってがんばっていたのかなあ。あの方もそうとう映画馬鹿だしなあ。と、まったくべつのこと考えてる。)

この「男のロマン」いっぱいの男を支える女性が登場するのがまた「男の妄想」はなはだしい。
あ、それが、またすごく私の嫌いな女性タレント(女優の卵?)が演じていた。他に出てくる女性も皆趣味が悪かったなあ。
(あの方のお連れだった人も、ちょっと想像していた女性ではなかったなあ。なんかがっかりだなあ。とますます関係ないことを思う。)

でもナレーションでいいこと言ってたな。人間には2種類あって、ひとつは奇跡にめぐり逢える人。
もうひとつは自分の生活を地道に生きていく人。当たり前なんだけど。

この主人公は、最後にひょんなことで、去っていった彼女が彼の自作の映像をYOU TUBEにのっけたことで、世界中で話題になって。。。

人生、何が起こるか判らないから楽しいのだ。
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by MIAOMI | 2009-04-17 22:45 | 映画  

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