口福アリ@マカオ

マカオに行く際に、今回は何を食べようか?
候補が絞りきれなくて困る。マカオに長く滞在したとしても、ここからではせいぜい1泊のプチ旅行。
その間の食事となると、思いついたもの全部口にするのはちょっといくらなんでも無理と言うものだ。

その候補の中でも、自分の中ではいつも一番に上がるお店。でも、ここはポルトガル料理でも、マカオ料理でもない、広東料理なので、情緒に欠ける点で、マカオに遊びに行く人から「お勧めは?」と聞かれて答えても、だいたい却下されるし、あまりその質問をされても、回答にその店の名前を言うのも、料理の名前を告げるのも、的を得た答えではないことはわかっているので、もう無難にポルトガル料理を紹介することにしている。
この食べ物、好き嫌いもあるし。体に合わない人も居るわけで。しかも、日本から来た人にはちょっと場所的に
無駄に時間を取らせてしまうし。店構えもいまいちイケテナイ。ちょっと人に紹介するにはマイナス要素が多すぎるのだ。

でも、自分にはべつになんの取り繕うこともなく、わざわざマカオまで来たんだから、やっぱり口にしたいものがあると言いわけ。あー、昨日食べたばっかりなのに、あの味を思い出すとまたすぐにでも食べたくなる。
香港マカオ「ミャオ(MIAOMIの)ミシュラン」があるならば、やっぱり一番かなー。とまで、思ってしまった。

もうずっと通っているが、最近広州に通ってる分、マカオに来ることもすっかり少なくなり、来ない間に沢山の大型ホテルが出来き、その間に何か異変が起きてしまったのか?前回5ヶ月前に夕食を食べようといつものように立ち寄ったところ、「予約が無いなら、席は無いよ」と意外なことを言われた。いままで席が埋まっていることなんて無かったのに…。そのリベンジで、今回はきちんと電話予約済み。その料理、苦瓜と蟹の炒め物なのだが、もう…この蟹は河と海の混ざり合ったところでしか取れない蟹なのだそうだが、その濃厚な蟹肉と、蟹味噌と苦瓜とトウチがもう、なんとも科学反応を起こしているとしかいえないうまさ。
ご飯がいくらでも進む。

それと、今回何年も通っているのに初めて気がついたことがある。無料で出てくるお茶の味がいつもと違う。
紅茶のような、プアールのような、でもほんのりライチの香りがするような気がする。
このお茶が、またこのカニ料理とマッチしているのだ。
私がすかさず、同席の香港人に「ねえねえこのお茶何のお茶か聞いてみて?」と言うと、「聞いてどうするの?面倒なこと聞くと店の人からうっとおしがられちゃうよ。」と、いかにも香港人らしい答え。わたしは「そうかなあ。こういうことを口にされると、お店としては嬉しいと思うんだけどなあ」そしてその後に「韓国だったら絶対お店のおばちゃん大喜びしてサービス良くしてくれるけどなあ」とここまで言いかけたけど、最近香港の飲食店で理不尽なことがあるごとに「韓国だったら…のはず」というのがつい口癖になってしまっていることに気がついて、口にするのは辞めた。

友人にひじで合図、「聞いて聞いて!」お店のお兄ちゃんに急須のお湯を足してもらうついでに「このお茶は何?と友人が聞いているんだけど…」と言ってくれた。そうするとそのお兄ちゃんの顔が急にほころんだ。「プアールにライチ紅茶を少し入れてるんだ。」「おちゃっぱも新しいのに変えてあげるね。」と、わーつ。感激。だから私はマカオって、好きなんだ!って。嬉しくなった。私が「だって、このお茶このお店で飲んだの初めてなので…」と言うと、ますますお兄ちゃんの顔がほころんだ。「このお店3階は常連席なんだ。いままで2階でしか座ったこと無いだろ?あっちではこのお茶は出ないよ。ここでは、お茶を入れるときに一つまみだけライチ紅茶を入れるのさ。」
まさに常連さんへのサービスの為の美味しいお茶にする為の隠し味だったのだ。
その違いが判る女(私!)の為になんと!少しだけビニール袋に入れて帰りに持たしてくれたのだ。
「このライチ紅茶、家で自分ちのプアール茶に少し入れてお茶を淹れてみるといいよ。プアールだったら普通にどこにでもあるでしょ。やってみて。」だって。
そうそう、こういう心の通ったやり取り。なんか、得したからだけじゃなくって、心が温かくなりませんか。
やっぱりこの店「ミャオ(MIAOMIの)ミシュラン」3つ星決定!
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by MIAOMI | 2009-06-29 23:39 | マカオ  

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