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一人旅 TAIPEI 一日目の夜に その2

皆が立ち寄ったのは、なんと駐輪場。
そうか、(その当時地下鉄なんてなかったので)、台北の庶民の足はバイクだってことを忘れていた!
じゃあ、私は何で帰れば良いの?ここはどこ?
とにかく、明るいほうにひたすら歩いた、そこに食べ物やさんらしきものが見えた。
ここに行きたいのですが…ホテルのキーを見せる。
方向を指差してくれているが、どれくらいかかるのかまでは話が通じない。
とにかくその方向に歩こう。しかしだんだん明るいところから遠ざかっているのが恐い。

しばらく歩いていると道の角にナイトクラブの駐車係のお兄さんらしき人が眼に入った。そのひとぐらいしか人気が無いのだ。そしてさっきと同じくホテルのキーを見せると、ここからは歩いて帰るのは無理だ、と諭してくれた。
タクシーを拾ってあげると言われて、タクシーを捜してくれているが、まったく捕まらない。
ひょっとしたら、その人は駐車係ではないかも知れないが、電話を掛けに2階にある店に戻ってくれた。
てっきりタクシーをオンコールしてくれに行ったのだと思っていた…。
そして、暫くすると若いおにいちゃんが乗った小型バイクが目の前で停まり、駐車係のひとがそのおにいちやんに事情を説明してくれているようだ。なんと、その人がホテルまでのせて行ってくれるというのだ。

そ、そんな怖いこと。断るに決まってる。何度も断ったが、タクシーは来ないから載りなさい。と、
半分強制。いえいえ、なんというか熱い誠意に断り切れなくて…。「えーい!ここで殺されたらそれはそれでしょうがないじゃん。自分が撒いた種、自分が悪いんだもん。もうこの人たちを信じるしか、帰れないんだから。」(極端)「それに、台北の1日でこんなにいっぱい良い思いでがあるんだから、死んでも後悔なし!」そう開き直って、乗っけてもらうことにした。
やさしそうな、私のほうが力ありそうなお兄ちゃんでもあったし。そんで、ヘルメットも貸してくれ、ほんとに安全運転で、ちゃんとホテルの前で降ろしてくれた、善良なお兄ちゃんでした。ほんとに有難うね。ほんとうにいい一人旅一日目が終わりました。
一瞬、バイクが地元の人の足である台北を恨んだ私だったが、最終的にはそのバイクに助けられ終わった一日。

by MIAOMI | 2008-12-20 11:03 | Taipei  

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